施設紹介
教界ゾーン
立山博物館の中核施設
展示館
Tenji-kan
有料
展示館は立山博物館の中核となる施設のひとつで、平成3年(1991)11月1日に開館しました。
1階に受付・ミュージアムショップと企画展示室、3階と2階に常設展示室があります。
常設展示では、「立山の人間と自然との関わり方」を紹介しており、
企画展示室では、年2回、特別企画展を開催しています。
常設展示
第1展示室「立山信仰の舞台」
1階から3階を結ぶ雪の大谷をイメージした螺旋階段を登り、3階の第1展示室から順にご覧ください。ここでは、信仰の世界を様々な事象になぞらえた立山の自然の概略を、4つのゾーンを設けて紹介しています。
第2展示室「立山信仰の世界」
2階の第2展示室では、7つのゾーンを設けて立山信仰の歴史を中心に紹介しています。展示形態は大きく2つに分かれており、前半は模型や映像などを駆使して、立山信仰を体感的に理解することができる展示に、後半は、立山曼荼羅をはじめとする様々な資料によって、かつての立山信仰の様子が理解できる展示となっています。
主な収蔵資料
特別企画展
展示館1Fの企画展示室では、年2回特別企画展を開催しています。
2024年度開催
- 前期
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立山・白山・富士山を巡る
―立山衆徒と三禅定―
- 後期
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説話による異界と立山
教算坊
Kyosan-bo
無料
江戸期の宿坊建築
かつて芦峅寺に33あった宿坊のひとつで、江戸後期に建てられたものです。宿坊建築は、民家、宿、寺の3つの機能を持ち、民家構造を基本としながらも宗教的色彩を持つところが特徴といえます。
立山信仰が隆盛した江戸後期には、諸国から訪れた多くの参詣者で賑わいましたが、明治以降は一般の民家として使用されました。その後、立山黒部アルペンルートの開通に尽力した、芦峅寺出身の実業家・政治家であった佐伯宗義氏の邸宅として昭和7年(1932)から57年まで使用され、翌58年に富山県に寄贈され、解体修理を行っています。
間取りは、3列6室で、間口8間、奥行き6間の規模を持ち、西側が接待の間、中央が宗教施設、東側が客間となっています。
庭園と四季の草花
県道に面した数寄屋門をくぐると、立山杉などの立木がうっそうとした中に庭石や池が配置された、池泉回遊式の日本庭園が広がります。四季折々の風情を楽しむことができる「教算坊の庭園」は、平成24年(2012)に「とやまの名勝」に選定されています。
教算坊では、年数回イベントを開催するほか、一部貸出しも行っており、写真撮影やイベントなどにもご利用いただけます。
山岳集古未来館
Sangaku-shuko-miraikan
無料
近代登山と立山
山岳文化に関する様々な資料を収蔵展示しています。主に、明治以降の立山・黒部を中心に日本の登山史・登山文化を紹介していますが、それとともに芦峅寺の歴史的背景も紹介しています。山岳集古未来館という名称は、古い資料を集めるだけではなく、それらを未来に向けて生かし、新しい〈山岳文化〉を発信していきたいという思いを込めて名付けられています。
加賀藩主から寄進された神輿
展示室に入ると、江戸期に加賀藩から寄進された神輿2基が展示されています。神輿には加賀藩主前田家の家紋が記され、その格調高さを示しています。屋根の形状は、仏の八葉蓮華になぞらえた八角形で、頂に擬宝珠を冠する形態は、神仏習合時代の特徴をよくあらわしています。昭和40年代まで、立山大権現の祭礼で実際に使用されていました。