施設紹介

遊界ゾーン

五響の森
まんだら遊苑

Mandara Yuen

12月~3月は冬季閉苑

有料

まんだら遊苑は、「立山曼荼羅」の世界を幾何学的にかつ抽象的に表現したもので、
「地界」・「陽の道」・「天界」・「闇の道」の4つのゾーンで構成されており、
想念の世界を五感で体験する場となっています。

地界

地界とは、地獄のことです。まんだら遊苑では、地獄の世界は異次元の世界ではなく、現実の世界つまり俗世と表裏を成す非常に近い、生々しい関係であるという観点から、地界を地下に埋設せずに、地上に表現しています。

陽の道

地界を抜け出ると立山の自然に迎えられ、天界へ向かう陽の道がはじまります。陽の道には「水辺の道」と「立山登山の道」の2つのコースがあります。地界側に常願寺川、天界側に立山山麓を望み、両側を立山杉、広葉樹林に囲まれた細長い神秘的な風景が広がります。

天界

浄土路である陽の道を経て、たどり着く世界が天界です。須弥山思想、禅定者のめざす悟りの世界である色界、無色界と、我々凡夫が到達できるという極楽浄土の世界、そして精神世界を象徴する芸術、この3つの概念、あるいは表現で、想像の世界である天界を構成しています。

闇の道

天界を出て現実の世界へ回帰する道が闇の道です。立山曼荼羅における闇の道の位置付けは布橋灌頂会であり、立山登拝の擬似体験となっています。また立山の修験道のように身体を酷使する行と胎内復帰の場でもあります。

善道坊

Zendo-bo

12月~3月は冬季休館

無料

坊造り

善道坊は、芦峅寺に残る数少ない宿坊建築で、「坊造り」という建築様式をよく伝えるたいへん貴重な建物です。
建物の大きさは、建築面積が約42坪で、間口が7間、奥行きが5.5間となっています。いわゆる「坊造り」の様式どおり、中心部は、須弥壇などの宗教的施設、向かって左側が家人の日常生活の間、右側が接客の間で参詣者の宿泊に利用されるという正面に向かって3列6室の構造ですが、左側には、さらに土間と水屋(台所)が設けられています。

「劔岳 点の記」のロケ地

善道坊は、平成21年(2009)公開の映画『劔岳 点の記』のロケにも使用され、芦峅寺総代が立山曼荼羅を語るシーンが撮影されました。

旧嶋家住宅

Shima-ke

12月~3月は冬季休館

無料

国指定重要文化財

嶋家は、かつて飛騨街道沿い猪谷関所近くの細入村片掛にあり、18世紀に建てられたものです。黄土色の土壁は、往時の姿を感じさせます。屋根は切妻造、勾配は飛騨の影響を受けてかなり緩やかで、板葺きの石置屋根です。また出入口の板戸二枚に障子が設けてあるなど、町屋風の特色を示しており街道筋にふさわしい建て方となっています。
昭和46年(1971)年3月に国指定重要文化財に指定されています。

旧有馬家住宅

Arima-ke

12月~3月は冬季休館

無料

立山町指定文化財

有馬家は立山町の豪農宅で、18世紀終わり頃に建てられたものです。屋根はカヤ葺き(現在は、ガルバリウム鋼板葺き)、入母屋造の両角屋で、釘は一切使用せず、すべてはホゾ組で造られています。
この家は主人の名前にちなんで通称「とらまどんの家」ともいわれました。明治期には村役場の庁舎の一部として使用されていました。昭和60年(1985)年9月に立山町の文化財に指定されています。
ご来館の際は休憩場所としてもご利用いただけます。(団体で昼食休憩にご利用の場合は、事前に当館にお申し込みください)

合掌休憩舎

Gassho-kyukeisha

12月~3月は冬季休館

無料

昭和61年(1986)に、上平村五箇山の合掌家屋を、休憩舎として移築したものです。木造平屋建の合掌造り住宅で、休憩所となっています。

かもしか園

Kamoshika-en

無料

国の特別天然記念物

かもしか園は、昭和40(1965)年に、国の特別天然記念物ニホンカモシカの保護と増殖のために設置された施設です。このゾーン一帯は、コナラなどの樹木が繁り、様々な昆虫や鳥が棲息する二次林が残されています。なお本園はカモシカ飼育施設としてすぐれた増殖実績を有する施設であり、過去には、当園のカモシカが海外の動物園にも贈られ、国際親善にも寄与しました。