施設紹介
まんだら遊苑
― 遊界ゾーン
まんだら遊苑の出発点です。
閻魔堂、餓鬼の針山、精霊橋など様々な仕掛けが、
恐ろしい立山曼荼羅の地獄を感じさせてくれます。
地獄の閃光が飛び交う通路を進むと、灼熱の轟音と地獄の鬼たちの叫びが周囲を囲み、音で全てを焼き尽くす音触鬼が待ち構えています。
広場を取り囲む餓鬼たちの住まいです。積み上げられた岩の隙間から餓鬼たちの声が聞こえてきます。
そこで発した声は、地界に響き、鬼の声となって反響しながら返ってきます。
地獄の蓋を覗き込むと、地獄の寒さを伝える5種の匂いと音が聞こえてきます。
常願寺川へと突き出したこの橋は、八寒地獄の最も恐ろしい地獄をイメージしてあります。橋の先端の鐘は現世復帰への救済の鐘です。
地界を抜けると立山の自然に迎えられた天界への道が始まります。
立山登拝を疑似体験できる「立山登山の道」ルートと
鳥たちのさえずり、樹々のざわめきなどに耳を傾け、
自然の豊かさを感じることができる「水辺の道」ルートがあります。
立山登拝路に道標として置かれていた三十三観音になぞらえ、香観音を地界から陽の道など33ヶ所に設置してあります。
女人禁制の立山に踏み入ったところ、足元の材木が石に替わったとされる伝説があります。
桑谷の名は、昔自生の桑の木があり、立山権現に供える布帛(ふはく)を織るために蚕の葉を摘んだことにちなんでいます。
女人禁制の立山に踏み入り、老婆が石に変えられたとされる伝説があります。
立山権現に奉納するために持参した鏡を山頂に向かって投げたが、天狗平付近で落下し「鏡石」に変わってしまったという伝説があります。
立山曼荼羅の浄土をイメージした空間です。
天の廻廊から、天界窟、天界奏楽洞を経て天至界、天界に至ります。
漆黒の盆に横たわっていると、中から伝わる音の振動が母なる体内の記憶、生命の根源を呼び起こします。
8種の天の楽器が用意されています。仏の音声でもある「八音」を心を澄まして聞いてください。
須弥山は天界の骨格となるモニュメントです。古代インドで生まれた須弥山思想に出てくる四遊苑が「まんだら遊苑」の命名のもとになっています。
天界窟
小窟には7人のアーティストにより思い思いにイメージされた天界が創造されています。
芸術を通じて自身の内面や感性を理解し表現することが、人々の生命や存在の本質的な側面を捉える精神世界の入口の一つであることを感じさせてくれます。
立山曼荼羅の布橋灌頂会をイメージしています。
天界から現実の世界へ回帰する道で、うねるような暗いトンネルの中は、
五感を最大に働かせる体験の場です。
感覚をテーマとする闇の道の象徴として設けられたもので、人体の諸器官に繋がる経絡(つぼ)の位置を示しています。
真っ暗な廻廊は、視覚が奪われ、足元のに敷かれた砂や砂利などの素材が、足の裏を刺激し、足音が空間にこだまして耳に戻ってきます。
広場は、暗闇から反転して、太陽の光をさん然と受ける現世の象徴です。